2009年6月 7日 (日)

■五行説とアロマセラピー⑤~水のタイプのクライアント症例

定期的に、東洋医学の五行説のタイプ別アロマセラピー症例をご紹介しています。

今回は「木火土金水(もっかどごんすい)」最後の「水」。

過去の症例をまだご覧になっていない方は、こちらを先にお読み下さい。

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-27bb.html

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-bcb4.html

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-c747.html

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-2c7e.html

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「仕事人間」には二つのタイプがあります。

一つは「木」のタイプ。

もう一つは「水」のタイプ。

「木」のタイプのクライアントは、「いつも一番でなければ気が済まない」のです。

一方、「水」のタイプのクライアントは、「いつも頑張っていないと気が済まない」のです。

(余談ですが、会社のナンバーワンとナンバーツーは「木と水」のコンビが最適です)

今回は、そんな「水」のタイプのお話です。

20代後半の女性。

ある企業のマネージャーとして働いています。

2年前に転職し、わずか半年で管理職に抜擢されたそうで、とても真面目で優秀な方のようです。

華奢でとってもおとなしそうな外見。

怒った顔が全く想像できない、柔和なタイプです。

が、

とにかく、働き方が半端ではありません。

平日は、誰よりも早く出勤。

会社でコーヒーを一杯飲んで、次々にやって来る仕事と格闘し、気づいたら夕方。

買い置きしているカロリーメイトなどの軽食を摂って、また仕事と格闘し、気づいたら終電間際。

終電に飛び乗り、自宅近くのファミレス又はコンビニ弁当で遅い夕食を摂る毎日だそうです。

土日は一応休みですが、いつ呼び出されてもすぐに出勤出来るように、常にスーツを着ているという徹底ぶりです(実際に呼び出されることも少なくないのだとか・・・)。

その会社で働く社員の方が、みんな馬車馬のように働いているのかと思ったら、「自分だけだと思う」とのこと。

出世したいとか、野望があるわけではないけれども、「いつの間にかこういう生活になっていた」のだそうです。

しかも、この生活が「別に苦ではない」とか。

ある日のセッションのこと。

くっきりと目の下にクマをつくって、疲れ切っている様子です。

気持ちも沈んでいる様です。

理由を尋ねると、「会社が業績不振で、自分の部署がなくなるかもしれない・・・」とのこと。

「水」のタイプのクライアントは、水の性質そのもの。

とっても柔軟で、川でも海でも、コップの中でも、どんな器にも収まります。

でも、器がないと、何処かに流れて、形がなくなってしまうのです。

「形のなくなる恐怖」といつも戦っている水のタイプは、「先の見えない不安」が何よりも苦手。

スイスイと流れていても、「お先真っ暗」になったら急に怖くて前に進めなくなってしまうタイプなのです。

最近はそれほど残業はしていないとの事ですが、触れてみると、毎日終電まで働いている時の方が、むしろ身体は健康的だったように思えました。

上半身は熱く火照っており、下肢には冷えやむくみがいつもよりも多く見られます。

「水」のエレメントに属する臓は「腎」。

水分代謝を司るほかに、生命エネルギーを宿している重要な臓です。

腎の疲労は、生命エネルギーの疲労と言えますから、早めの手当てが必要ですね。

選んだ精油は

ゼラニウム

シダーウッド

サンダルウッド

パルマローザ

焦燥感を落ち着かせるための、安定感のある、優しくも深い香り。

「ああ、いい香り・・・アロマがあって良かった!」と、とても喜んで下さいました。

後日、クライアントから連絡を頂き、会社の部署が存続することになったとのことでした。

相変わらず、バリバリと働いている様子です。

「食事や働き過ぎには、くれぐれも気を付けて下さいねーーーpout

と口うるさく言わせて頂いているのですが、

「自分にあった働き方でバリバリ働いて、時々アロマを受けに来るのが、この人の一番の健康法なのかな・・・coldsweats01」と思い始めています。

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五行説のシリーズ、読んで下さってありがとうございました!

皆さんは、自分はどのタイプだと思いましたか?

私は、自分は「水」だと思っています(今回のクライアントほどのハードワーカーではありませんが・・)。

とはいえ、五行説は、血液型のように「私はO型」「あなたはB型」とはっきりと分かれるものではないのです。

一人の人の中に「陰」と「陽」があるように、誰の中にも、「もっかどごんすい」全てが存在します。

その中でも、特に「木」の要素が生き生きと強い人をここでは「木のタイプ」、「火」の要素が生き生きと強い人を「火のタイプ」と呼んでいるだけなのですね。

ちなみに、四柱推命をやると、生年月日から、自分が生まれもってどのタイプなのかが分かりますヨ。

私は、生年月日は「土」のタイプなのだそうです。

つまり、生まれつきは「土」のタイプだけど、その後の環境要因などで今は「水」の要素が強くなってきているのだと思っています。

そして、その中間である「金」の要素も勿論持っていると感じています。

おのずと、五行説の「相生関係」「相克関係」により、自分がサポートをするタイプの人、自分をサポートしてくれるタイプの人が分かり、また、自分が気を付けなければならない臓器や病気、避けた方がよい食材、摂った方が良い食材なんかも分かってきます。

五行説って、とっても深いですよね!!

これからも五行説のお話は続けたいと思っていますので、また良かったら見てみてくださいね。

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2009年5月31日 (日)

■五行説とアロマセラピー④~金のタイプのクライアント症例

定期的に、東洋医学の五行説のタイプ別アロマセラピー症例をご紹介しています。

「木火土金水(もっかどごんすい)」順にご紹介していますので、

過去の症例をまだご覧になっていない方は、こちらを先にお読み下さい。

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今回は、「金」のタイプの症例です。

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クライアントがセラピールームに入って来る時、私が注目するポイントは、

「靴」「姿勢」「呼吸」。

靴は、ボディワーカーとして、クライアントがどのような下肢の使い方をしているかを見る重要なポイントでもあります。

そのお話は、また今度・・・。

今回注目したいのは、「姿勢」と「呼吸」についてです。

20代後半の男性。

機械の研究に携わる今の仕事が楽しくて仕方がないとのこと。

学生時代からスポーツが得意で、スキー、ゴルフ、テニスなど何でもこなすスポーツマンです。

先日は、バイクで一人旅をしてきたのだとか。

一方、読書が趣味で、歴史ものなどは、気が付くと朝になっているほど熱中して読んでしまうのだそうです。

とっても多趣味で羨ましいですよネ。

お話を伺う限りでは、公私共にとっても充実している様子なのですが、初対面で、私は彼の「姿勢」と「呼吸」がすごく気になりました。

肩が大胸筋に引っ張られるように、クルッと内向きに出ているのです。

当然、胸郭が狭くなってしまっているので、呼吸は浅く、何だか辛そうです・・・。

肋間筋はカチカチに固く、肋骨の間に指が入らないほどです。

背中も、こんもりと盛り上がっていて、どんなにしっかりほぐそうとしても、内側からブロックされている感じで、柔らかくなりません。

「どうしてこんなに胸部を固くガードをしているんだろう・・・・」と思いました。

2度目のセッションで、クライアントが「実は・・・」と切り出しました。

「彼女と結婚する予定だったのですが、準備が進むにつれて迷いが出始めている」

というのです。

「母親と姉たちが彼女のことをとても気に入って、どんどんと仲良くなっていき、式場や新生活のことなどが勝手に決まっていくのが、毎日憂鬱」なのだそうです。

このクライアントは「金」のタイプ。

元々自由人で、一人で好きなことをするのが大好きなのです。

彼女との結婚話で精神的にがんじがらめになってしまったのでしょう。

「金」のエレメントに属する臓器は「肺」。

つまり、呼吸器系ですね。

精神的にも身体的にも「息抜き」が出来なくなって、自分の部屋に閉じこもるように、自ら胸部を固く閉ざしてしまったのでしょう。

そうそう、金のタイプのクライアントは、幼少時に小児喘息やアトピー性皮膚炎だったという方が多いのですよ。

この方も小児喘息でした。

こういうタイプのクライアントは、胸部を楽にしてあげて、「しっかりとため息を付かせてあげる」ことを目的にトリートメントしていくと良いと思います。

選んだ精油は、

ファー(モミの木)

サイプレス

ミルラ

ユーカリレモン

森の中を散歩しているような、スーッと染み入るような深い香り、自然に深呼吸したくなるような香りです。

トリートメントでは、背中の中央がこっているので、ついほぐしたくなるのですが、実は背面よりも前面に時間をかけるほうが効果的です。

何故なら、背中のコリは、胸腹部の筋肉が収縮してカラダを前に引っ張ることに対抗して起きてしまっているのです。

胸腹部をほぐさないかぎり、背中のコリはなくなりません。

デコルテのトリートメントでは、肋間筋をしっかりとほぐします。また、鎖骨下、上腕骨の上端、胸骨など、大胸筋の付着部を狙ってフリクションをしていきます。

腹部も徐々にしっかりと圧を加えていき、腹直筋のこわばりも少しずつほぐしていきます。

ウトウトと眠りについていたクライアントが、突然「プハーッ」とすごいため息を吐きました。

「プハーッ」が聞こえたら、とりあえずこのセラピーは大成功なのです。

さて、このクライアント、その後どうなったと思いますか?

家族に反対されながらも、結局彼女と別れることになったそうです。

本人は気づいていなかったと思いますが、別れた後は、別人のようにスッと姿勢がよくなり、呼吸も深くなったのですよ。

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私がセラピストになってすごく驚いたことのひとつは、恋愛相談を受けることもあるということです。(「この私に恋愛相談するか??」という感じですが・・・coldsweats01

そのような時、セラピストは、

・親身になって話を聴くこと

・絶対に自分の意見を言わないこと

が重要です。

セラピストは、クライアントと「お友達」ではありません。

例え意見を求められたとしても、あくまでも「心身の健康の専門家」という立場に徹しましょう。

特に、「金」のタイプのクライアントは、(本人は自覚していなくても)プライベートに踏み込まれるのを嫌う傾向にありますので、クライアントとセラピストのバウンダリー(境界線)には気を使う必要があります。

勿論、何を聞いても守秘義務は絶対に守りましょう。

さて、次回は「もっかどこんすい」の最後、水のタイプのクライアントを紹介します。

また1週間後を目指します。

この五行説とアロマセラピーのシリーズ、次回で最終回のつもりでしたが、とっても好評で、たくさんの方から存続のリクエストを頂いています。

ありがとうございますhappy02

何らかの形でまた続けて行きたいと思っています。

楽しみにしていてくださいネ。

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2009年5月24日 (日)

■五行説とアロマセラピー③~土のタイプのクライアント症例

1週間に1度、東洋医学の五行説のタイプ別アロマセラピー症例をご紹介しています。

「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」の順でご紹介していきますので、まだ前回、前々回の症例を読んでいない方は、良かったらこちらからご覧下さい。

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-27bb.html

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-bcb4.html

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どんなセッションにおいても、はじめにクライアントの「メインコンプレイン」をお伺いします。

「メインコンプレイン」とは、日本語で言うと「主訴」。

つまり、心理面や身体面で今一番気になっていることです。

40代にさしかかったばかりの女性のクライアントは、開口一番、こうおっしゃいました。

「娘が、全然ピアノの練習をしないんです」

「(苦笑)・・・・・。」

実は、こういうクライアント、結構多いのですよ。

特に、日本人女性に多いですね。

自分のことよりも、人のことばかり気にするタイプ。

やんわりと、

「これはあなたのためのセッションですよ。ご自身の心と身体についてお伺いしたいのですが・・・」

と促すと、ハッと気づいて自分の話をしてくれるのですが、

「食事が不規則なのは、旦那の帰りがいつもいつも遅くて・・・・」

「腰が痛いのは、義父のタケノコ掘りに付き合わされて・・・」

「イライラして眠れないのは、娘の学校の先生が宿題をいっぱい出すので・・・」

と、気が付くといつの間にか「他人の話」になっているのです。

いつも他人を気遣う、優しい性格の持ち主。

毎日娘さんと旦那さんのお弁当を手作りし、パンを焼いたり漬物を漬けたりしては近所に配っています。

身体的には、太ってはいないのですが、筋肉が少なく、プヨッとした体つき。

冷えやむくみが気になるようです。

「土」のエレメントに属する臓は「脾」。

東洋医学の脾は、西洋医学の脾臓ではなく、消化器系全般という風に捉えています。

このタイプの方は、消化力が弱く、脂っこいものや辛いものを食べ過ぎたり、たくさん食べ過ぎるとすぐにお腹をこわします。

それなのに、甘いものや冷たいデザートが大好きという傾向があります。

甘党を自覚していなくても、

「いっつもお土産を持ってくる同僚がいて・・・」

なんて、人のせいにしながら、お饅頭やチョコレートなどを、気がつくと口に入れているのですよ。

他人に喜ばれるのが生きがいではあるのですが、悪いことも全て「人のせい」と考える傾向があるようですネ。

さて、ある日のセッションのこと。

いつになくテンションの高い状態で、どうしたかお聞きすると、「仕事で展示会の手伝いを頼まれた」と言うのです。

招待状の作成や発送、業者とのやりとり、進行の準備、お土産の手配など、急激に忙しくなったので、目が回りそうなのだとか。

優しい性格の持ち主は、周りに振り回されてしまいがち。

いっぺんにたくさんの仕事が降ってくると、混乱して、パニックを起こしてしまうタイプなのです。

面白いことに、食べのもの消化が弱い人は、たくさんの出来事を頭の中で「消化」するのも苦手なのですよ。

こういう時は、迷わず「消化」を促進する香り=五臓の脾をサポートする香りです。

選んだ精油は、

フランキンセンス、

レモン、

カルダモン、

ベチバー

フルボディの部位の順番は、クライアントによって変えていますが、土のタイプのクライアントは、たいてい足で終了するようにしています。

足の裏をしっかりとタッチングすることで、グラウンディングが促されるのです。

セラピー終了後、クライアントが「あー、お腹が減った!!」とおっしゃいました。

同時に、頭の中もスッキリと「消化」されたようで、地に足がしっかり付いた様子でお帰りになりました。

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セラピーの目的って何でしょう?

「リラックス」も勿論重要ですが、私には、それ以上のものがあるように思えます。

そのひとつが、「クライアントが自分の身体に向き合い、身体の声を聴く機会を提供すること」だと思います。

このような、自分を前面に出すことのない「土」のタイプのクライアントが、セラピー後に「お腹減った!」なんて、自分の身体の感覚をストレートにおっしゃるのは、「気持ちよかった!」と言われるよりも嬉しいことです。

さて、「五行説のブログ、楽しみにしています!!!」なんて嬉しいメールを生徒さんから頂いてしまいましたhappy01

読んでくださってありがとうございます。

次回は、もっかどごんすいの「ごん」。

「金」のタイプについてお話します。

また1週間後を目標に、頑張ります。

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2009年5月17日 (日)

■五行説とアロマセラピー②~火のタイプのクライアント

定期的に、東洋医学の五行説のタイプ別アロマセラピー症例をご紹介しています。

前回の「木」のタイプのクライアント症例をまだご覧になっていない方は、こちらを先にお読み下さい。

http://imsiblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-27bb.html

今回は、「火」のタイプの症例です。

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今回のクライアントは、一人暮らしをしている女性。

女性らしい外見なのですが、内面はとても芯が強く、何事にも全力投球するタイプ。

語学が堪能で仕事がよく出来るので、職場でも周りの同僚から何かと頼られっぱなし。

最近スキルアップのために週末に通い始めたスクールでも、周りの学生から「ノート貸して!」「勉強教えて!!」とせがまれるなど、みんなから頼られる姉御肌タイプです。

ここまでの情報では、前回ご紹介した、ぐいぐい周りを引っ張る「木」のタイプですよね。

身体的症状も、いつもパンパンに張った肩のコリや、目の疲れ、血行不良による冷え、月経不順など、「肝」の不調が見られるため、いつもは気や血の流れを整えるベルガモットやローマンカモミールなどを中心としたブレンドでトリートメントを行っていました。

ところが、ある日のセッションにて、

彼女の様子がいつもと違うことに気付きました。

心身共に消耗しきっており、生気が欠けているような状態。

涙も枯れ果てたような表情をしています。

理由を聞くと、「職場の上司に腹が立っている」とのことでした。

普段から仕事のストレスはあると伺っていましたが、今日の様子からすると、よくある職場のトラブルとは違い、心の奥底に深い悲しみを秘めているように思えたのです。

そこで、ハーブティーを飲みながら、もう少し詳しくお話を聞くことにしました。

上司に腹が立っている理由が「休暇の申請を、正社員ではないことを理由に断られた」と言うのです。

少しずつ、慎重に、更に深くお話を伺っていくと、

その休暇の理由が、「お祖母さまが亡くなったので、そのお葬式に実家に帰るため」だったというのです。

そして、彼女は少しずつ、これまで決して語らなかった自分の幼少の頃の話や、ご両親、祖父母との関係について語り始めました。

彼女は、伝統的な風習を持つ家系に育ち、特に影響力の強かったお祖母さまとは反りが合わず、反発して家を飛び出して、10年以上お祖母さまとは音信不通状態だったのだそうです。

「何があっても故郷には戻らない!」そういう気持ちから、彼女は自分自身を強い女性に創りあげていったのだそうです。

でも、そろそろお祖母さまやご両親も歳を取り、自分の心のわだかまりも消えつつあり、そろそろ次の休暇にでも実家に帰ろうかな・・・・と思っていた矢先の急な訃報だったのです。

突然のショックな出来事による喪失感。

それが表面的には「怒り」という感情で覆われていたのです。

私は、情熱的な彼女の「心」の部分がひどく傷ついていると感じました。

五行説で言うと「火」のエレメントです。

そして、「これしかない!」と頭に浮かんだ精油は

ローズオットー。

実は、初回のセッションの際に、彼女は「ローズの香りは嫌い」と言っていたのです。

それは、もしかすると、心の深い部分に触れられるのを恐れていたからかもしれません。

心へのタッチケアが必要な彼女のためにブレンドした精油は、

ローズオットー

スィートマジョラム

ラベンダートゥルー

パチュリ

「すごく良い香り!!」と今日初めての笑顔。

そして、もう3日も眠れていない・・・と訴えていた彼女が、セッション中にスヤスヤと眠りについていきました。

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「火」のタイプのクライアントに対しては、とにかく聞き役に徹することが第一です。

感情を上手に発散できないことが一番辛く、話すと少しは楽になるのですから。

セラピストは、相手に安心感を与えながら、相槌やアイコンタクトを使って、上手に傾聴することが大切ですよね。

普段の周りの人たちとの会話でも、「聞き上手」を心がけておくと良いと思います。

次回は、日本人女性の中では一番多いと言われる「土」のタイプのクライアントを紹介します。

また一週間後くらいを目標にしていますので、良かったらご覧くださいね。

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2009年5月10日 (日)

■五行説とアロマセラピー①~木のタイプのクライアント

IFPAアロマセラピーのクラスは、1クラス5時間と長いので、途中様々な「雑談」が入ります。

その中でも、生徒さんが一番身を乗り出して聞いてくださるのが、やっぱり様々なクライアントに対するアロマセラピートリートメントの経験談でしょうか。

特に、東洋医学の五行説をベースとしたアプローチは、私たち日本人にとっては、とても分かりやすいそうで、「先生、それ本にしちゃえば?」とまで言われてしまいました。

生徒さんに喜んで頂いているようで、嬉しい限りです。

さて、そんなわけで、本になるのは夢のような話ですが、少しずつこのブログ上で、私が生徒さんにお話させて頂いている「五行説とアロマセラピーの症例」について報告させていただきますね。

東洋医学初心者の方にも分かりやすくご紹介するように心がけていきたいと思います。

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いくつもの会社を経営しているお客様です。

とにかく上昇志向が強く、仕事、勉強、スポーツなど、寝る暇がないくらい、いつも動き回っています。

子供の頃からどこに行っても組織のリーダーだったそうです。

五行説の「木」のエレメントは、木が上に向かってグングン成長していくエネルギーを持っています。

「木」は周りの草木や動物たちに頼られながら、上へ、上へとグングン伸びていく力強さがありますね。

このクライアントは勿論、典型的な「木」のタイプです。

他にも、次から次へと資格取得を目指すような勉強熱心な方、思いついたら突っ走ってしまう猪突猛進の方、肝っ玉母さんタイプの方は、この「木」のエレメントが強いと言えます。

『肝っ玉母さん』と言うのは良い例えですが、この「木」のエレメントに属する東洋医学の臓器は「肝」なのです。

「木」のタイプの方は、頑張りすぎると「肝」を酷使してしまう傾向があります。

「肝」というのは、西洋医学で言う「肝臓」とは少しニュアンスが異なります。

東洋医学は、「気」や「血」の流れや、心と身体のつながりを重視した医学ですので、一つの臓器が身体全体や精神活動にも影響を与えると考えます。

「肝」が弱ると、目の疲れ、筋肉のコリ、イライラ、不眠、めまい、消化不良、月経痛などを引き起こしてしまいます。

とはいえ、「木」のタイプのクライアントは、完ぺき主義者が多いので、あまり自分から「ここが疲れた」「ここが具合が悪い」とは言ってはくれません。

セラピストが、クライアントをよく見て、聞いて、触れて、クライアントの辛そうなところを感じ取っていく必要がありますネ。

さて、今回のお客様も、最初は特に身体の不調は訴えず、「アンチエイジングしたい!」というとても前向きな理由(笑)で訪れてくださいました。

「木」のタイプは、自分の計画を曲げられるのが何よりも大嫌いなので、セラピストは絶対に他のメニューを勧めたりはせず、クライアントが希望される施術の中で、クライアントを最も良い状態に導く工夫をしていきます。

アンチエイジングに有効と思われるツボや筋肉に対するテクニックを使いボディとヘッド、フェイシャルのセラピーを行いつつ、緊張の見られる部分を丹念にほぐしました。

「木」のタイプのクライアントは、納得したアドヴァイスは必ず実行してくださるのが特徴です。

アンチエイジングとの関連性を説明しながら、首のストレッチや頭皮のマッサージをご紹介したところ、次にいらした時は、前回とは別人のように頭皮が柔らかくなっているのには驚きました。

さて、ある日は朝のトリートメント。

後の予定を伺うと、「このあと2件仕事のミーティングがあり、そこで怒らなくてはならない」とおっしゃいます。

「怒り」とは、肝の病気の原因となる感情です。

でも、ここでセラピストは「怒りの感情を沈めてあげよう」などと思ってはいけません。

仕事の立場上、時には厳しく人を叱咤しなければならないのでしょう。

「怒り」も必要な感情なのです。

ここで、セラピストが出来ることと言えば、クライアントがうまく「怒り」の感情に対処するのをサポートすること、

周りの人も納得してもらえるように、自分の思いを上手に人に伝えるのをサポートすること、でしょうか。

そのために、セラピーの目的を、まずクライアントの呼吸を整え、気の流れをスムーズにして、頭の中を整理することに設定しました。

使用した精油は

ラベンダートゥルー

カモミールローマン

マンダリン

甘く、芳しい中にも清々しさを感じる爽やかなブレンドです。

とにかく、コミュニケーションを円滑にする喉のチャクラを整えるような気持ちで、デコルテと首の部分を丹念に行いました。

そして、深呼吸を促すように肋間筋、大胸筋部分の緊張もしっかりとほぐし、深呼吸に合わせてサポートストレッチを加えます。

腕が上がらないほど肩はパンパンに張っており、左右のアンバランスも見られたので、大円筋、小円筋、三角筋、菱形筋もブレンドオイルを塗りこみながら、しっかりとほぐします。

顔面と頭部が相当緊張しているようで、特に、こめかみの辺りと眉間の辺りに緊張が見られました。

フェイシャルリフレクソロジーでも、この部分は「肝」「胆」の反射区でもありますね。

しっかりと流すようなテクニックで、じんわりと深い圧を加えていきます。

最後はアロエベラジェルを使って、「胆系」の経絡をしっかりと刺激するアンチエイジング・ヘッドスパ。

「胆」は肝と同じく「木」のエレメントに属する腑で、決断や勇気をつかさどる重要な場所です。

たっぷり90分のトリートメントの後、サッパリとした若々しいお顔になって、颯爽とお仕事に出掛けられていきました。

リラックスを求めるお客様も多いですが、このように、これからお仕事に向かうお客様を清々しい気分で送り出すのも、またセラピストの務めでもありますネ。

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次回は「火」のタイプのクライアントの症例を紹介します。

1週間おきくらいになる予定(目標?)です。

お楽しみにしていてくださいネ。

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2008年11月26日 (水)

■フェイシャルリフレクソロジー症例報告〜ムンプス難聴 最終回 by次女

■16回目:平成20年8月18日

Aちゃんと初めて会ってから、早いもので1年半が過ぎました。この間に、背も10センチ近く伸び、思春期が始まり、急に大人っぽくなりました。

顔色は以前と比べると格段に良く、真っ黒に日焼けしています。

自覚している体調はあまり変化がないようで、相変わらず車酔いはあるけれど、それ以外は普通と変わらない生活を送っているとのこと。

学校の面談で、

「お母さんの気持ちが負担になっているのかも?」

と言われてしまったと、お母さんからご報告が。

「お母さんの焦りが、Aちゃんにとって重いのかもしれない」

と学校の先生の目に映っていたようです。

お母さんは、以前はインターネットでムンプス難聴について色々と調べ、他人の書き込みを見て一喜一憂する毎日だったと言う。それが、間接的にAちゃんにもプレッシャーを与えているのかもしれないと気づき、最近お母さんはネットで調べるのをやめたそう。

実は、初めてAちゃんがIMSIにやってきた時、私は

「お母さんも受けませんか?」

と言ってお母さんにもフェイシャルリフレクソロジーを勧めたのですが、お母さんは受けませんでした。

いつでもAちゃんのことを優先して、Aちゃんのために一生懸命だったお母さんに、やっぱりセラピーをしてあげれば良かったと思いました。

いつか、Aちゃんがセラピーに興味を持ってくれて、お母さんとリフレクソロジーをやりっこするようになってくれたら良いなと思います。人見知りのAちゃんと、家族思いで、人には気を遣ってしまうお母さんには、どんな優れたセラピストよりも、家で家族から受けるトリートメントが、何よりもリラックスでき、セラピー効果も高いのだと思うから・・・。

それと、家族で話し合って、Aちゃんは、中学受験はやめたのだそうです。

代わりに家でのんびりと過ごしたり、学校のプールに行っているとのこと。

通常、ムンプス難聴のクライアントは平衡感覚が低下してしまうため、プールでまっすぐに泳げないと言われますが、Aちゃんは全然大丈夫。また、水にもぐると水圧で耳鳴りがひどくなるから避けた方が良いとも言われていますが、Aちゃんは平気で潜水しているそう。

「ムンプス難聴だから○○できない」

ということは何もなく、他の子と何ら変わらず学校生活を楽しむことが出来るようになっているのです。

これもフェイシャルリフレクソロジーのお陰かもしれないとお母さんに言われ、その言葉に本当に嬉しくなりました。

自然療法は、病気を治すための治療でも魔法でもないが、「疾患が気にならない」「疾患を受け入れ、それも含めて前向きに自分の心と身体と付き合っていく」状態に近づけるのには大変効果があると思う。

これからも、Aちゃんの成長を見守りつつ、いちセラピストとして、お母さんとAちゃんの健康とQOL向上のために、フェイシャルリフレクソロジーの施術を続けていきたいと思っています。

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2008年11月25日 (火)

■フェイシャルリフレクソロジー症例報告〜ムンプス難聴⑥ by次女

■8回目 平成19年9月18日

ロネに教わったホームケアは実践しているが、弟が邪魔をするので、ここ数日は出来なかったとの御報告。体調は、特に変化はないと言う。

トリートメント内容:ロネからの指示通り。

STEP1~7、バランシングの後、膀胱系の頭蓋のポイントとライン、側頭葉の神経ポイント、ニューロバスキュラーポイント(三焦系21.小腸系19、胆系2)、ドクターヤマモトの耳のポイント。

以後のトリートメントは、全てこの内容で行う。

■9回目 平成19年10月25日

学校行事などで忙しく、ホメオパシー以外の療法(鍼、クラニオセイクラルなど)には行かなくなったそう。ホームケアは、何故か最近本人が乗り気ではないので、あまりやらなくなってしまったと言う。

折角ロネが指導してくれたのに・・・と少しガッカリだが、本人の気が乗らないのなら仕方がないと思うことにする。

■10回目:平成19年11月22日

体調は変わりないが、寝る時に、枕を高くしないと変な感じがして眠れないのだそう。

「鍼に行っていないせいかもしれない・・・」

とお母さんは言っていました。何かあると、すぐに

「○○していないからかもしれない・・・」

と心配してしまうお母さん。それが、子を思う母の気持ちなのだろう。一方、Aちゃんは、

「片耳が聞こえなくても困っていない」

と言うのだそうです。お母さんを思い遣っての、そして自分自身のことをその歳の子供なりに考えての、言葉なのだろうか。

最近、めっきり大人っぽくなったAちゃんは、以前のようにお母さんに触れられることを好まないようで、ロネに教わったホームケアは殆どやらなくなってしまったそうだ。親子のすれ違いがあるのかもしれない。思春期の始まりなのだろうか。

セラピーを通して、そしてAちゃんとお母さんとの交流を通していろんなことを考えさせられる。セラピストとしてもひとりの人間としても本当に勉強させてもらっています。

■11回目:平成19年12月20日

この回から、急にディポジットが小さくなって、以前はあった左右差(右の方が多かった)がなくなってきました。また、ニューロバスキュラーポイントを押すと感じられる拍動が大きくなっている。

小さい頃から車酔いがひどかったが、ムンプス難聴になってから、めまいがする代わりに、車酔いは治まっていたのだそうだ。それが最近、また車酔いをするようになってきたと言う。体質も、難聴になる前の状態に徐々に戻りつつあるよう。

施術回数10回を超えて、身体が良い状態に回復しつつあるのでは・・・と期待が高まりました。

■12回目:平成20年2月5日、13回目:平成20年3月11日、14回目:平成20年5月22日、15回目:平成20年6月23日

本人の自覚症状に変わりはないが、ディポジットの状態や拍動は確実に良くなってきていると感じていました。顔色も、最初に会ったときとは別人のように、明るくなったのが嬉しい。

中学受験に向けて、塾に通い始めたとのこと。週2回は塾の授業、それ以外も自習室で勉強し、家でも毎日勉強しているそう。

中学受験するのは、本人の希望であるとの事。

急に忙しくなってしまって、大丈夫だろうか・・・と少し心配になりました。

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2008年11月24日 (月)

■フェイシャルリフレクソロジー症例報告⑤~ムンプス難聴 by次女

ここで、フェイシャルリフレクソロジーをご存知ない方のために、フェイシャルリフレクソロジーの施術についてご説明しておきますね。

フェイシャルリフレクソロジーは、ロネ・ソレンセンが、デンマーク、フランス、ドイツ、アルゼンチン、チリ、キューバ、スペインなどにおいて世界中の様々な自然療法を学び、「本当に人の助けになることの出来るセラピー」を探求していった結果生まれた、オリジナルセラピーです。

リフレクソロジーとは、読んで字のごとく「反射学」という意味を持ちます。それは、「耳」の問題をお持ちの方に「耳」の反射区を刺激する・・・という単純なものではありません。

このリフレクソロジーをベースとしたフェイシャルリフレクソロジーでは、どのようなクライアントにも、次の基本ステップの施術を行います。

①経絡を刺激しエネルギーバランスを整える

②南米インディアンの反射区を使って大きい「ディポジット」のある臓器を探す

③ベトナムの反射区を使って大きい「ディポジット」のある臓器に働きかける

④ベトナムの反射区を使って大脳皮質の感覚、運動、脳神経の感覚器を刺激する

⑤ベトナムの反射区を使って頭蓋、脊椎、四肢を刺激する

⑥再度経絡を刺激しエネルギーバランスを整え、リンパを排泄する

⑦右脳と左脳のバランスを整える

このように、フェイシャルリフレクソロジーでは「ディポジット」によって「弱点」となっている臓器を探し、強壮し、全身のバランスを取り、自然治癒力を高めていくのです。

「ディポジット」・・・これは自然療法をご存知の方でも耳慣れない方がいるかもしれません。

「ディポジット」とは、指で触ると皮膚の下に「コリッ」とか「グニッ」と感じられるものです。その部分のエネルギーが滞ると、神経伝達や血液循環がうまくいかずに、老廃物(特に死んだ神経細胞)が溜まって結晶化してしまうのです。

小さなお子さんにもディポジットはあります。遺伝的、もしくは胎児の頃に起きた母親の感情、生後の環境や感情など後天的な要因により、どんな人にもディポジットはある、とされています。

勿論、子供は大人と比べて皮膚が柔らかく、血行も良いので、ディポジットは小さく、探すのには熟練が必要かもしれません。また施術を重ねる毎に、子供のディポジットは(大人と比べると)比較的早く小さくなりやすい。子供の方が、自然治癒力が回復しやすいのですね。

さて、Aちゃんの施術に話を戻しますと、彼女の最大ディポジット(つまり弱点のある臓器)は「胃」でした。

胃の経絡は「悲しみ」「憂鬱」「否定的」などの感情の影響を受けやすいと言われています。

Aちゃんに対するフェイシャルリフレクソロジーでは、今症状が出ている「耳」の反射区に対してではなく、まずは上記①~⑦のステップに沿って「胃」と、ペアになっている臓器である「脾」「膵」に対してアプローチをしていきます。

そして、全てのバランスが整った状態で、初めて耳や側頭葉(大脳の聴覚野が存在する)に対するアディショナル・セラピーを行っていくのです。

ロネが常々言っている

「年齢や症状に囚われるのではなく、クライアント自身に向き合いなさい」

というのは本当に大切なことで、症状に囚われているとそれが先入観となり、ディポジットを探し損ねたり、間違ったディポジットにアプローチしてしまう、ということが起こり得ます。子供のクライアントの場合、特にそこに気をつけなければいけないかもしれません。

私自身もフェイシャルリフレクソロジーと出逢うまでは、自分がまさか小児のクライアントに対してセラピーを行う機会を持たせてもらえるとは、思ってもみませんでした。

Aちゃんとの施術を通して、ずいぶん多くのことを教えて頂いたのです。

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2008年11月23日 (日)

■フェイシャルリフレクソロジー症例報告〜ムンプス難聴④ by次女

■ 7回目

平成19年8月3日 ついにAちゃんがロネからフェイシャルリフレクソロジートリートメントを受ける日。

お母さんはとっても楽しみにしていたようだが、初めての“外人さん”との対面なのか、Aちゃんはちょっと緊張気味・・・。

お母さんからのリクエストもあり、予め、ロネには私から念のため症状の説明をしていたのですが、予想通りロネは

「これは耳の治療ではなく、Aちゃんという人間全体に対するアプローチなのよ」

と言って、耳の症状の詳細よりも、Aちゃんとじっくりと向き合うことを重視している。

リフレクソロジー大国に生まれたロネ。彼女の言葉はリフレクソロジストとしてのプライドとキャリアを感じる言葉であるし、また自然療法への入口がリフレクソロジーであり、また東洋医学が自分自身のテーマである私にとっても、

「体の表面に起きている症状ではなく、クライアント自身に向き合う」

ということは、Aちゃんとの時間を通して改めて自分でもその真の意味を理解できるようになってきたこと。ロネの言葉に大きく頷いてしまいました。

ロネは、Aちゃんの顔に触れるやいなや、

「この子から、悲しみが感じられる・・・」

と言い出しました。

長年、様々なクライアントの顔に触れているロネ。

触れるだけで、様々な感情が伝わってくるのだとか。

「感情」と「からだ」の関連性。

ロネがフェイシャルリフレクソロジーの講義でも大切にしている理論でもあります。

感情が臓器に影響を与え、その影響により体の表面に症状が現れることがある。

フェイシャルリフレクソロジーは、閉じこめられた感情を解放するのにも大いに役立つとロネはいつも言っているのです。

おしゃべりが苦手なAちゃんは、自分の感情を言葉にすることなく、心のどこかで「悲しみ」の感情を押さえ込んでしまっているのかもしれない。

フェイシャルリフレクソロジーを続けることで、少しでもAちゃんの感情のリリースに役に立てれば・・・と改めて思いました。

終了後、Aちゃんが眠っている間に、ロネとお母さんが色々と話すのを通訳させていただいた。

お母さんが

「自宅で足や手のリフレクソロジーをしてあげて、耳の反射区を押すと痛がる」

と言うと、ロネは

「耳の神経が全て壊れていたら痛みは感じないはずだから、痛がるということは耳の神経がまだ残っているというサイン。自然療法で残っている細胞治癒力を促進させれば、回復の見込みがあるかもしれない」

と言った。

ロネの言葉が、ものすごくお母さんを元気づけた。

その後、ロネからホームケアの指導があった。

定期的にプロのフェイシャルリフレクソロジストから施術を受けながら(本当は1週間に1度以上が望ましい)、自宅でホームケアをすると、より効果が得られやすいそうだ。

ロネからのお母さんへの指示は、

●南米インディアンのゾーンチャート(STEP2)の、最大ディポジットの胃と脾のゾーンを伸ばすように刺激

●ベトナミーズチャート(STEP3)の胃、脾、膵のゾーンを細かく刺激

●中医学(STEP1&6)の胃、脾のツボを30秒~1分間押す

以上を週に3回。

それと、

●側頭葉の神経ポイントを30秒~1分間押す

●ドクター・ヤマモトの考案した耳のポイント(中医学の胆系14番と同じ場所)を30秒~1分間押す

●中医学の三焦系21番、小腸系19番、胆系2番のツボを30秒~1分間押す

を毎日行う、

という内容だった。

さすが、世界中のクライアントにホームケアの指導もしているロネ。アドバイスも的確で、早い。

側頭葉の神経ポイントとドクター・ヤマモトのポイントは、通常の施術のアディショナルとして使うように、私にも指示が出た。

後日、ロネからの内容を分かりやすいように大きな図に描いて、お母さんに手渡し、お母さんがきちんとAちゃんのポイントを捉えられるように技術指導をさせていただきました。

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2008年11月22日 (土)

■フェイシャルリフレクソロジー症例報告〜ムンプス難聴③ by次女

■2回目 平成19年3月2日

2日前に聴力検査をしたが、聴力は戻っていないとのこと。久しぶりに鍼治療を受けたそう。顔色はやや悪い。

トリートメント内容:前回と同じ

2回目で安心しているのか、前回よりは少しリラックスしている様子。それでも、最初の頃は目をパチパチさせている。

STEP1の終わりごろから熟睡。子供は、偏見や過剰な期待がないだけ、自然療法の効果が分かりやすいと言われており、私自身も施術を通してほんとにそのとおりだと感じていましたが、それでも、Aちゃんほど、すぐにコテッと寝てしまうのは珍しい。

疲れているのか、または普段から眠りが浅いタイプなのかもしれない。それともムンプス難聴になってから、眠りが浅くなってしまったのだろうか・・・?

ずっと寝息を立てて眠っており、終了後もなかなか起きない。深い深い眠り。

施術の効果で自律神経が安定するのでしょうか 目の前でぐっすり眠っているAちゃんの姿を見るのは嬉しいものでした。

終了後は顔色が良くなり、とてもリラックスしている様子。良い方向に向かっているのが分かります。

後日、お母さんからメールをいただき、好転反応かもしれないけれど、施術後2~3週間の間に2度も発熱した、とのことでした。

好転反応のことは事前に説明しておいたので、特に動揺されている様子もないようでしたが、メールの返信をさせて頂いたことでさらに安心していただけたようでした。

セラピストとクライアントは細やかなコミュニケーションと信頼関係がやっぱり大事なのだな、と改めて感じました。

■3回目 平成19年4月20日

少し施術にも私にも慣れてきた様子で、過去2回は殆ど口を開かなかったAちゃんが、少しずつ私とお話しするようになってきました。

顔色は良くなっているけれど、疲れやすさは相変わらず。この疾患を患うようになってから、色々な状況の変化、周囲の変化を子供の鋭い感性で敏感に感じ取り、以前より余計に疲れるようになっているのかもしれない、と思いました。

バランス感覚に不安があるようで、体育の授業はずっと見学しているそう。また、寝る時に左を下にして寝ると気持ちが悪く、右を下にしなければ眠れないのだそう。

トリートメント内容:前回と同じ

聞こえないのは左耳だが、顔を触っていくと全体的に右側にディポジットが多い。片耳しか聞こえなくても日常生活に支障はないけれど、聞こえる方の耳により負担がかかってしまうのかもしれない。

STEP2で深い眠りに落ち、施術後は、見違えるほど顔色が良くなっていました。

■4回目 平成19年5月24日

めまいは少し良くなったが、急に顔の向きを変えたりするとクラクラするそう。目のかゆみや、皮膚に湿疹を起こしやすい。音楽の授業中に貧血になってしまったとのこと。音による影響なのだろうか? 

体育の授業は楽なものから再開し始めたと聞いて、良かった!と思う。

月4回気功教室に通い、月に3回鍼治療、月に2回IMSI以外でお母さんの友人からもフェイシャルリフレクソロジーの施術を受けていて、それにホメオパスにも通っているとのこと。

とても忙しそうでした。

お母さんは相変わらず情報収集されているようで、

「飲料水はどういうものがお勧めですか?」

など、色々と質問して下さる。

Aちゃんのことを大事に思うが故に、熱心になりすぎて、情報に振り回されてしまうのでは・・・? と少々心配に。でもそんなお母さんの気持ちもよくわかるし、大切にしたいし・・・セラピストとしてもひとりの人間としても悩んでしまう。

トリートメント内容:前回と同じ

いつものように深い眠りに落ちる。

■ 5回目 平成19年6月21日

湿疹は少し落ち着いた様子。相変わらず疲れやすいが、少し体力がついてきたみたいでした。でもバドミントンのような急に上を向いたりする運動ではふらついてしまう。学校でプールが始まったので参加しているとのこと。

この時期お母さんがIMSIでハンドリフレクソロジーのクラスを受講してくださいました。

夜にお母さんがAちゃんにやってあげているのだが、弟がそれを見てやきもちをやくので、片手で終了してしまう事もあるそう。それでも、家庭で出来ることをお母さんが始められたのは大きな変化だし、素晴らしいことだと思いました。

特に元々外出が苦手なAちゃんのことを思うと、家庭での家族によるケアが一番嬉しいだろうし癒されるのではないかなと思いました。

トリートメント内容:前回と同じトリートメントに加え、今回から耳と側頭葉の神経ポイントを行う。

STEP1の途中から眠りに落ち、いつものように熟睡。

■ 6回目 平成19年7月19日

Aちゃんの背がぐんぐん大きくなってきている。成長痛で膝が痛いのだとか。

お母さんは相変わらず色々と情報収集されているようで、ひまし油を耳に入れると良いと聞いて家で3回やってみたそうだ。2回目に耳鳴りのタイプが変わったのだそうだが、本人が嫌がるのでやめましたとのこと。

また、クラニオセイクラルのセラピーも受けたのだとか。

トリートメント内容:前回と同じトリートメント。

さて、次回の予約は、ロネの来日中。なんとお母さんの念願叶って、ロネからのトリートメントを受けることになりました。

ロネからのアドバイスも楽しみですね、とお母さんに話しながら、来日をいつもとはまた違う期待感で待っている自分がいました。

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